Material Design
本ドキュメントは学習のため、Material Design Specificationを独自に翻訳したものです。本家ではないことが分かるように白黒反転をしています。

Introduction

伝統的で素晴らしいデザイン原理と、技術や科学の可能性と革新を上手く融合させるために、視覚的な言語(Visual Design)を作る挑戦を行いました。そしてマテリアルデザインが生み出されました。本仕様書は生きたドキュメントであり、マテリアルデザインの理念と仕様が発展し続ける限り書き変わります。

ゴール

伝統的ですばらしいデザインの原理と、技術や科学の可能性と革新を融合する視覚的な言語を作成すること。
多様なプラットフォームやデバイスサイズで統一された体験を提供することのできる、たった1つの根本的な原理を開発すること。モバイルの教訓が基本ですが、タッチ、ボイス、マウス、キーボードは全てもっとも重要な入力方法です。

原理原則

マテリアルはメタファーである


マテリアルというメタファーは、合理的な空間に存在する原理とモーションの仕組みを1つに統合します。マテリアルはすばらしい現実世界を元にしていて、その心地よさについて紙やインクの世界を大いに参考にしています。またそれは技術的に進んでいて想像的で人々を魅了します。

マテリアルの表面と境界は、現実世界に基づいて、見た目としての手がかりを与えます。現実世界と近しい触り心地を用いることで、ユーザーはすぐにそのアフォーダンスを理解することができます。またマテリアルの持つ柔軟性から新しいアフォーダンスが生み出されます。それは物理的なルールを壊す事なく、物理的な世界のアフォーダンスと取って変わります。

光、サーフェス、動作の原理は、物体がどのように動き、相互作用し、他の物体とどのように関連するのか、を伝えるためのキーとなります。現実世界では光によって物体の継ぎ目が分かり、空間をを分け、動く部分を示唆します。

大胆に、生き生きと、意図的に


印刷物のタイポグラフィ、グリッド、スペース、スケール、カラー、画像の使い方、といった基本的な要素。これらの要素は見た目の満足感を与える以上に、ヒエラルキー、意味、そして注目を作り出します。意図的な色の選択、画面全体のイメージ、大きなタイポグラフィ、意図的な空白は、力強く生き生きとしたインターフェースを作り上げます。そのようなインターフェースはユーザーを体験の海に没頭させます。

ユーザーアクションを強調することで、重要な機能が一瞬で明らかになり、それを扱う方法が明確になります。

動きは意味を提供する


動きを与えることにより、ユーザーが自分自身で動かしていることが明確になります。ユーザーアクションは変化の起点となり、モーションが始まり、そしてデザイン全体を変えていきます。

全てのアクションは1つの場所で繰り広げられます。もし物体が変形したり再構成された場合には、連続的な体験によってユーザーにそれを示します。

動きには意味があり、注意を引いたり連続性を維持するために有効です。フィードバックは繊細かつ明快で、トランジションは効果的でかつ首尾一貫しています。