2012/07/18更新

[XCODE] UIScrollViewを用いてページングUIを実現する方法

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こんにちは、UIScrollViewと格闘中の@yoheiMune です。
今日は、UIWebViewやUITableViewなどでも用いられているUIScrollViewを用いて、 ページングを行う機能をブログに書きたいと思います。

UIScrollView Paging



ページングを行うためのUIScrollViewの設定

UIScrollViewはページングに対応しており、ちょっとした設定をするだけで、 ページングのような動きを実現することが可能です。
設定はInterfaceBuilderやソースコード上で行うことが出来ます。
以下は、ソースコード上で行う例です。
UIScrollView *scrollView = [[UIScrollView alloc] initWithFrame:self.view.frame];
scrollView.pagingEnabled = YES;



ページングを行うコンテンツを準備する

ページングを行うコンテンツは、UIScrollViewのsubViewとして追加したViewが表示されます。
subViewとして追加できるViewは、UIViewのため、UIImageView, UIWebViewや独自カスタマイズViewなど、 好きなViewを追加することが可能です。

以下では、今回利用するUIScrollViewの4倍横長なViewを追加してみます。

(UIScrollViewとContentViewの位置関係のイメージ0
UIScrollView paging Image


(サンプルソースコード)
// UIScrollViewに表示するコンテンツViewを作成する。
CGSize s = scrollView.frame.size;
CGRect contentRect = CGRectMake(0, 0, s.width * 4, s.height);
UIView *contentView = [[UIViewalloc] initWithFrame:contentRect];
// コンテンツViewに表示する緑色Viewを追加する。
UIView *subContent1View = [[UIView alloc] initWithFrame:CGRectMake(320 * 0, 0, s.width, s.height)];
subContent1View.backgroundColor = [UIColor greenColor];
[contentView addSubview:subContent1View];
// コンテンツViewに表示する青色Viewを追加する。
UIView *subContent2View = [[UIView alloc] initWithFrame:CGRectMake(320 * 1, 0, s.width, s.height)];
subContent2View.backgroundColor = [UIColor blueColor];
[contentView addSubview:subContent2View];
// コンテンツViewに表示する赤色Viewを追加する。
UIView *subContent3View = [[UIView alloc] initWithFrame:CGRectMake(320 * 3, 0, s.width, s.height)];
subContent3View.backgroundColor = [UIColor redColor];
[contentView addSubview:subContent3View];
// コンテンツViewに表示する黄色Viewを追加する。
UIView *subContent4View = [[UIView alloc] initWithFrame:CGRectMake(320 * 4, 0, s.width, s.height)];
subContent4View.backgroundColor = [UIColor yellowColor];
[contentView addSubview:subContent4View];
// スクロールViewにコンテンツViewを追加する。
[scrollView addSubview:contentView];

これでUIScrollView上に表示するコンテンツの準備ができました。



UIScrollViewの表示設定を行う

続いていくつかのUIScrollViewの設定を行います。
こちらはサンプルコードをベースに、説明を記載します。
// スクロールView上のコンテンツViewのサイズを指定します。
scrollView.contentSize = contentView.frame.size;
// 初期表示するコンテンツViewの場所を指定します。
// 今回は2ページ目から表示します。
scrollView.contentOffset = CGPointMake(320, 0);

上記の設定まで行うと、ページングな動きのスクロールをしながら、UIScrollViewで コンテンツを閲覧することが可能となります。



ページング中にページの切り替わりで処理を行いたい場合

ページ切り替わり時に処理を行いたい場合は、以下のように実装すると出来ます。
まずは、UIScrollViewにデリゲードの設定を行います。
scrollView.delegate = self;
上記設定を行う為に、selfインスタンスのクラスは、UIScrollViewDelegateプロトコルを実装する宣言を、 ヘッダーファイルに記載します。
以下例です。
@interface PagingViewController : UIViewController  {}


続いて、スクロールが発生した際に呼び出される「scrollViewDidScroll:」メソッドを実装します。
この実装部分で、ページの切り替わりを判断し、ページ切り替わり時の処理を呼び出します。
- (void)scrollViewDidScroll:(UIScrollView *)scrollView {

  // 現在の表示位置(左上)のx座標とUIScrollViewの表示幅(320px)を
  // 用いて現在のページ番号を計算します。
  CGPoint offset = scrollView.contentOffset;
  int page = (offset.x + 160)/320;

  // 現在表示しているページ番号と異なる場合には、
  // ページ切り替わりと判断し、処理を呼び出します。
  // currentPageは、現在ページ数を保持するフィールド変数。
  if (currentPage != page) {
    doSomethingWhenPagingOccurred();
    currentPage = page;
  }
}
スクロールの移動を逐次捉えます。
UIScrollViewのpagingモードでは、View範囲の半分以上がスクロールされるとページングが起こる仕組みの為、 スクロール発生時も半分以上(160/320の部分)スクロールされたか否かで、現在のページ番号を計算しています。



参考資料

今回は以下のクラスリファレンスを参照しました。より詳しい情報は、以下をご参照ください。。
UIScrollView Class Reference



最後に

UIScrollViewのページングは何度か実装するのですが、その度に実装方法を忘れてしまっていたので、 今回ブログに書きました(特に、ページ切り替わり時を取得する実装部分)。
同じような実装をされる方の、少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂きましてありがとうございましたっ!






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